四間飛車

将棋

玉の囲いは近年、四間飛車穴熊が増加していますが、美濃囲いに組むのが一般的。

基本は急戦系か持久戦系の将棋になります。

最も代表的な戦法の一つであり、攻めの要素が強く、勝ちやすい戦法の一つです。

以下は、四間飛車が勝ちやすい理由の一部です。

中盤攻めの威力:四間飛車は、中盤に攻めの手筋が多くあります。

守りやすい構造:四間飛車は、居飛車に比べて守りやすい構造です。美濃囲いで玉の安全を早く確保出来る事、持久戦でも囲いの進展性に優れる。

局面判断がしやすい:四間飛車は、形が安定しているため、局面判断がしやすいというメリットがあります。

以上の理由から、四間飛車は勝ちやすい戦法とされていますが、相手の指し方によっては苦戦することもあります。将棋は常に相手との駆け引きがあり、勝ちやすい戦法であっても、相手の強さや局面によっては逆転されることもあります。

急戦対策。「銀を五段目に出させない」

居飛車側は序盤早々からリードを奪っていくのが目的。玉の守り、進展性は四間飛車側の方が上なので、攻撃が不発すると居飛車側が厳しくなる。

金銀が重要な役割を果たします。銀は、攻めや守りの両方に使える優れた駒です。また、金は攻撃的な動きをすることもできます。金や銀を上手く使うことで、攻めの幅を広げることができます。

四間飛車は振り飛車の中でも最もポピュラーな戦法で、アマチュアからプロまで幅広く指されています。しかし、四間飛車を指すときには、居飛車側の急戦策に対応できるかどうかが勝敗のカギとなります。そこで今回は、四間飛車に対する居飛車の急戦策とその対策をご紹介します。

居飛車側の急戦策とは、早めに攻めを仕掛けて序盤からリードを握ろうとする戦法です。代表的なものには、棒銀や4五歩早仕掛け、山田定跡などがあります。これらの戦法は、四間飛車側が対策を知らないと一気に崩されてしまう可能性が高いです。しかし、逆に言えば、対策を知っていれば有利に展開できるということです。

居飛車が攻めを「仕掛け」てきた局面で、今回のポイントとなる一手があります。

それは▲7八飛です。これが最も重要なポイントとなります。「仕掛けの筋に飛車を動かす」ことが絶対的なセオリーです。▲7五歩と取ってしまうと、△同銀▲7六歩に△8六歩が厳しい攻めで、角の行き場所がなくなってしまいます。

22手目の△7五歩は▲同歩と取ってもすぐに悪くなるわけではないですが、後手の銀が進出し勢いを付けてしまうので、基本は同歩と取らない事を考えましょう。△7五歩には▲7八飛と仕掛けの筋に飛車を動かすのが最大のポイント。

持久戦・玉頭戦。

玉頭戦とは、居飛車側が玉頭(相手の玉のある筋)に歩を突いて位を取り、その後に攻めを仕掛ける戦法です。四間飛車側は、玉頭の位を受けながら反撃を狙っていきます。相手より守りを固くしながら、玉頭を厚くすることが主な目的になります。

玉頭戦は、急戦や持久戦と比べて手数が多くなりやすい戦法です。居飛車側は、玉頭の位を取ることで終盤に有利になる可能性が高まりますが、序盤や中盤では相手の攻めに対応しなければなりません。四間飛車側は、玉頭の位を受けることで序盤や中盤で優勢になる可能性が高まりますが、終盤では相手の反撃に対応しなければなりません。このように、玉頭戦は両者にとって攻めと守りの判断が難しい戦法です。

相手の攻撃を受けても冷静に対処することができるように、守りを固めることも大切です。

玉頭に位を取らせないように指しましょう。相手の攻めに応じながら、自分の狙いを見極めることができれば、四間飛車に対して有利に戦うことができます。ぜひ挑戦してみてください!

対居飛車穴熊。

居飛車穴熊とは、居飛車側が玉を端に囲って堅牢な守りを作る戦法です。四間飛車側は、穴熊の完成を阻止したり、角交換や4筋からの攻めなどで穴熊を崩したりすることができます。

  • 速攻:穴熊の完成を阻止するために早めに攻めを仕掛ける方法です。相手の囲いが不安定なときに有効です。
  • 角交換:相手の角を交換して角道を開ける方法です。角の打ち込みや飛車と銀の両取りなどで攻めることができます。
  • 4筋からの攻め:4筋に飛車を振って相手の穴熊を攻撃する方法です。4五歩や4四歩などで相手の駒を取ったり、詰みを狙ったりすることができます。

天敵居飛車穴熊対策には色々ありますが、居玉のまま端攻めを絡め穴熊に組ませない指し方が分かりやすい。しかし、相手も素直に穴熊に組まない場合もあります。その場合は、角交換や4筋からの攻めなどで対応します。

途中で後手が穴熊をあきらめるようなら、四間飛車側も居玉から美濃囲いへの入城を急ぎましょう。

居飛車穴熊は堅牢な囲いですが、無敵ではありません。速攻や角交換や4筋からの攻めなどで穴熊を崩すことができれば、四間飛車に対して有利に戦うことができます。ぜひ挑戦してみてください!

対右四間飛車。

シンプルな攻め且つ破壊力がある右四間飛車。

右四間飛車とは、振り飛車側が右辺に飛車を振って相手の玉頭を狙う戦法です。四間飛車側は、右四間飛車の攻めに耐えながら反撃を狙っていきます。

右四間飛車に対する四間飛車の攻め方は、以下のように分類できます。

  • 速攻:右四間飛車の完成を阻止するために早めに攻めを仕掛ける方法です。相手の囲いが不安定なときに有効です。
  • 角交換:相手の角を交換して角道を開ける方法です。角の打ち込みや飛車と銀の両取りなどで攻めることができます。
  • 4筋からの攻め:4筋に飛車を振って相手の玉頭を攻撃する方法です。4五歩や4四歩などで相手の駒を取ったり、詰みを狙ったりすることができます。

四間飛車側は高美濃囲いにしておくことで、左辺で強引に押しつぶされた時でも玉頭から終盤、いつでもプレッシャーをかけれるようにしておけば互角に戦えるでしょう。

四間飛車は強力な振り飛車戦法ですが、無敵ではありません。速攻や角交換や4筋からの攻めなどで右四間飛車を崩すことができれば、居飛車に対して有利に戦うことができます。ぜひ挑戦してみてください!

以上のポイントを抑えて、四間飛車を使いこなすことができれば、勝利につながる可能性が高くなります。ただし、将棋は常に相手の予想外の手が出ることがあるため、柔軟な対応力も必要です。

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