鬼殺し戦法とは、将棋の戦法の一つで、基本は先手の奇襲戦法です。3手目に桂馬を跳ねるのが特徴で、飛車・角・桂馬のコンビネーションで相手陣を破ろうとします。
飛車・角・桂馬のコンビネーションで、相手陣を破壊しよう。
超攻撃的な戦法。
いわゆる 奇襲戦法 として、非常に有名なハメ手である。
大正時代末期、「可章馬(かしょうま)戦法」という本の売り文句「この戦法を使えば鬼も逃げ出す、鬼も倒せる」から、この名がついたとされている。
いきなり桂馬が高跳びし、受け方を間違えると一気に陣地を破壊される。さらに一般庶民でも手順が分かりやすいこともあり、縁台将棋などで大流行した。鬼殺し戦法は、相手の準備が整う前に、意表をついて仕掛けることが重要です。
主に先手番で序盤早々に7七桂と跳ねる。たったこれだけの怪しい桂跳ねが圧倒的破壊力を秘めた狙いを持っている。先手は7三の地点に狙いを定めて突破します。後手は懸命に受けますが、先手の飛車が回り込んで敵陣を破ることができます。
鬼殺し成功例。桂馬を活かす。
先手は3手目で鬼殺し戦法を明示。桂馬の高飛び歩の餌食という将棋の格言がある。桂馬という駒は攻撃時の勢いはあるが、後ろに戻れない駒なので跳ねた直後、しっかり受けられると簡単に討ち取られやすいという意味で相手が間違えれば圧倒的破壊力を持っていると同時に大きなリスクも持っています。
相手の歩や銀を狙って攻めます。また、桂馬は角の利きを止めることができるので、相手の角を封じます。桂馬が取られても、角や飛車で攻め続けることが大切です。鬼殺し戦法は、勇気と決断力が必要な戦法です。
鬼殺し対策の△6二金~△6三金。
鬼殺し戦法には正しい受け方があります。後手は△6二金と立つ手が有効で、▲6五桂に対して△6四歩~△6三金としておけば、先手は有効な手段がないため工夫をしないといけません。
鬼殺し戦法が対策によって封じられた場合も想定しておきましょう。
- 桂馬が取られたら、角や飛車で攻め続ける。相手の玉の周りに歩を打ち込んだり、飛車を回して端攻めを狙ったりする。
- 角が取られたら、飛車で攻め続ける。相手の玉の周りに歩を打ち込んだり、飛車を回して端攻めを狙ったりする。
- 飛車が取られたら、角で攻め続ける。相手の玉の周りに歩を打ち込んだり、角を回して端攻めを狙ったりする。
- どうしても攻め切れない場合は、持ち駒を使って自分の玉を囲う。相手の攻撃に耐えて、反撃のチャンスを待つ。
鬼殺し戦法は、一発逆転の可能性がある戦法です。攻める気持ちを忘れずに、最後まであきらめないことが大切です。
後手の△6三金~鬼殺し対策にも先手は桂馬を跳ねてしまった以上、後には引けない。初志貫徹の鬼殺し。
怯まずに手を繋げていけば形勢はほぼ互角だと思います。
過去には、早石田などのハメ手、奇襲とされていた戦法も技を磨けば有力な形として流行することもありました。鬼殺し戦法も新しい工夫や発想でまだまだ可能性を秘めているかもしれません。
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