AOE2DE ポルトガル文明解説

文明解説

海洋貿易と海軍力に特化した文明です。陸戦においてはあまり強力ではなく、強力な防御施設も持っていません。そのため、主に海洋貿易や海軍戦に特化してプレイすることが多い文明です。

軍事属性:海軍と火薬文明ボーナス

・全ユニットの金コスト-20%
・船のHP+10%
・帝王の時代にフェイトリアを建造可能(コスト:金250 石250 建造時間:2分)
   HP5200 攻撃0 防御3/10 射程0 最低射程0 リロード0 視界6 人口上限-20
   1秒あたり、木0.7 食料1.6 金1.0 石0.3増える建物
   町の人8~10人分の働きを持つ

チームボーナス

・テクノロジーの研究速度+25%(進化は除外)

ユニークユニット

 オルガン砲(攻城)

陸戦でも優れた戦力を持ちます。


   HP60 攻撃16 防御2/4 射程7 最低射程1
   移動速度0.85 リロード3.45 アタックディレイ0.36 命中率50% 視界9
   コスト:木80・金70 作成時間:21秒
   アタックボーナス:破城槌+1

・改良型
   HP70 攻撃20 防御2/6 射程7 最低射程1
   移動速度0.85 リロード3.45 アタックディレイ0.36 命中率50% 視界9
   作成時間:21秒 研究コスト:肉1200 金500 研究時間45秒
   アタックボーナス:破城槌+1

 キャラベル船(軍艦)

強力な攻撃力と高い移動速度を持つ船舶であり、海洋貿易や海軍戦において優れた性能を発揮します。


   HP130 攻撃6 防御0/8 射程6 最低射程0
   移動速度1.43 リロード3.0 アタックディレイ0 命中率100% 視界9
   コスト:木90・金40 作成時間:36秒
   アタックボーナス:船+6 破城槌+4 建物+8
   射線上の敵を矢が貫通して複数のユニットにダメージを与える

・改良型
   HP150 攻撃8 防御0/8 射程7 最低射程0
   移動速度1.43 リロード3.0 アタックディレイ0 命中率100% 視界9
   作成時間:36秒 研究コスト:肉750 金475 研究時間60秒
   アタックボーナス:船+7 破城槌+4 建物+9
   射線上の敵を矢が貫通して複数のユニットにダメージを与える

ユニークテクノロジー

 キャラック船(船の近接防御+1、射程防御+1)コスト:木200 金300 研究時間40秒

 火縄銃(火薬ユニットに弾道学の研究が適用される。 弾速が早くなる)コスト:肉700 金400 研究時間40秒

独自の建造物「フェイトリア」を建設することができます。この建造物により、資源採集効率が向上。しかし人口上限には注意。またフェイトリアは建物の耐久力が低いので壊されにくい位置に建てよう。

陸戦ではフェイトリアで貯まる大量の石を使った塔ラッシュ攻めが非常に強い。

ポルトガルの歴史

ポルトガルの歴史は、古代ローマ時代から始まりますが、ポルトガルとしての国家形成は中世に始まります。以下に、ポルトガルの歴史を時代別に分けて紹介します。

  • 古代ローマ時代(前218年 – 5世紀): ローマ帝国の支配下にありました。この時代の遺産には、コインや古代ローマの建築物があります。
  • スエビ族の侵攻(5世紀 – 6世紀): ローマ帝国の衰退とともに、ゲルマン民族のスエビ族がポルトガルに侵入しました。
  • 西ゴート王国時代(6世紀 – 8世紀): スエビ族の支配を終わらせた西ゴート王国が成立しました。
  • イスラム教徒の征服(8世紀 – 13世紀): 711年、イスラム教徒のムーア人がポルトガルに侵攻しました。イスラム支配下では、アル・アンダルス文化が栄えました。
  • ポルトゥカーレ伯国の成立(12世紀 – 14世紀): クリスチャン勢力がポルトガル南部に進出し、ポルトゥカーレ伯国が成立しました。
  • ポルトガル王国の成立(14世紀 – 16世紀): ポルトガル王国は、アフォンソ・アンリケス王子が率いた大航海時代によって栄えました。また、1385年のアルジュバロータの戦いに勝利し、スペインから独立を勝ち取りました。
  • 王政復古と植民地の拡大(17世紀 – 18世紀): 1640年に王政復古が行われ、ポルトガル王国は独立を守りました。また、ブラジルやアフリカ、アジアなどの植民地を拡大しました。
  • ポルトガル第一共和制(1910年 – 1926年): 1910年に王政が廃止され、ポルトガル第一共和制が成立しました。
  • アントニオ・サラザール政権(1932年 – 1968年): サラザール政権下では、独裁政治が行われました。
  • カーネーション革命(1974年): 1974年4月25日に、軍の左派グループによるクーデターが成功し、カーネーション革命が起こりました。これによって、民主主義が復活し、ポルトガル共和国が成立しました。
  • EU加盟(1986年): ポルトガルは1986年に欧州共同体(現在の欧州連合)に加盟しました。
  • 近現代の経済発展: ポルトガルは、1980年代以降、経済発展を遂げています。観光業や農業、製造業が発展し、EU加盟以降はEU経済圏の一員としての恩恵も受けています。
  • 海外領土の問題: ポルトガルはかつて多くの海外領土を保持していましたが、現在はマカオとティモール・レステを除いてすべて放棄しています。ただし、マカオとティモール・レステは独立または他国への帰属が認められています。
  • 現代の政治情勢: 現在、ポルトガルは議院内閣制の民主主義国家であり、大統領が元首、首相が政府の実権を握っています。また、EU加盟国として、EUの中心的な役割を果たしています。

ポルトガル大航海時代の魅力

海の冒険家たちの物語

ポルトガルの大航海時代は、冒険と発見の時代でした。エンリケ航海王子のもと、勇敢な航海家たちが未知の海を探検し、新しい世界を発見しました。彼らの物語は、今日に至るまで多くの人々を魅了しています。例えば、バスコ・ダ・ガマやフェルディナンド・マゼランのような探検家は、歴史に名を刻む壮大な旅を成し遂げました。彼らの冒険は、単なる地理的な発見に留まらず、人類の知識の境界を広げ、世界の見方を変えました。

技術革新と新しい航海術

大航海時代の成功は、技術革新によって支えられました。ポルトガルは航海術と海洋技術の分野で大きな進歩を遂げ、これが遠洋航海の可能性を広げたのです。特にカラベル船の開発は、その最たる例でしょう。風向きに左右されにくいこの船は、遠距離の航海を可能にしました。また、天測航法や航海図の改善など、航海技術の発展は、航海家たちが遠く未知の地へと安全に航行するための基盤を築きました。

未知の世界への扉

この時代の最大の成果は、ヨーロッパから見た世界の地図を塗り替えたことでしょう。アフリカの海岸線の探検、インド洋への航路の開拓、そしてアメリカ大陸への到達は、それまでヨーロッパ人にとって未知だった領域への扉を開きました。これらの発見は、後の世界の歴史に大きな影響を与え、文化、経済、政治の各面において新たな動きを生み出しました。ポルトガルの大航海時代は、単に新しい土地を発見しただけではなく、世界の相互理解と交流の新たな時代を切り開いたのです。

文化交流の時代

異文化との出会いと影響

ポルトガルの大航海時代は、異文化との出会いの時代でもありました。ポルトガル船はアフリカ、アジア、そして新世界へと航海し、これまでヨーロッパ人にとって未知であった文化と接触しました。これらの出会いは、互いの世界観を広げ、多大な影響を与えました。例えば、アジアの香辛料や絹は、ヨーロッパの市場で非常に重宝され、新たな商業パターンを生み出しました。また、異文化との出会いは、ポルトガル人の思考や価値観にも影響を与え、より広い世界観を形成するきっかけとなりました。

ポルトガル文化への新たな波

大航海時代は、ポルトガル自身の文化にも大きな変革をもたらしました。異国の文化との交流は、ポルトガルの音楽、ダンス、料理、さらにはファッションに新しい息吹を吹き込みました。特に、アフリカやブラジルからの影響はポルトガルの音楽、特にファドに顕著に現れています。また、インドや東南アジアの芸術や建築のスタイルは、ポルトガルの芸術に新たな要素を加え、ユニークな文化的景観を生み出しました。

言語と芸術の融合

ポルトガルの大航海時代は、言語の拡散と芸術の融合にも大きな影響を与えました。ポルトガル語は、ブラジル、アフリカの一部の国々、アジアの一部地域で広く使われるようになりました。これにより、ポルトガル語は世界的な言語の一つとなり、多様な文化的背景を持つ人々の間で共通のコミュニケーション手段となりました。また、異文化との出会いは、絵画、彫刻、建築などの分野で新しいスタイルの創造を促し、芸術作品に異国情緒を吹き込みました。

経済的影響とグローバル化の始まり

新しい貿易ルートと経済発展

ポルトガル大航海時代の最も重要な遺産の一つは、新しい貿易ルートの発見と経済発展です。インドや東南アジアへの航路の開拓は、スパイスや絹などの貴重品をヨーロッパにもたらしました。これらの商品は、ヨーロッパの市場で高い価値を持ち、ポルトガルの経済的繁栄を支えました。また、ブラジルからの砂糖やアフリカからの金などもポルトガル経済に大きく寄与しました。これらの貿易は、ヨーロッパだけでなく、接触した各地域の経済にも影響を与え、グローバルな商業ネットワークの基盤を築きました。

グローバル経済の先駆け

ポルトガルの大航海時代は、現代のグローバル経済の先駆けとなりました。異なる大陸間の定期的な貿易ルートの確立は、世界各地の市場と資源を結びつけ、国際的な経済システムの発展に寄与しました。この時代に生まれた国際貿易の概念は、今日のグローバル化された経済の原型となっています。ポルトガルが開拓した航路は、後に多くのヨーロッパ諸国による植民地化や世界貿易の拡大のきっかけとなりました。

現代に続く影響

ポルトガルの大航海時代の影響は、現代にも続いています。特に、国際貿易、グローバルな市場経済の構築、そして異文化間の交流は、この時代に始まったものです。今日の経済システムや文化の多様性、さらには国際関係の基礎は、大航海時代に遡ることができます。ポルトガルが開拓した貿易ルートや交流は、現代のグローバル化された世界の基盤を形成し、その影響は今も世界経済や文化に見ることができます。

大航海時代の教訓と現代へのメッセージ

歴史の教訓としての大航海時代

ポルトガルの大航海時代は、人類の歴史における転換点であり、多くの教訓を私たちに残しています。この時代は、新たな発見と冒険の精神の象徴であると同時に、植民地主義や奴隷貿易など、暗い側面も持っていました。これらの歴史的出来事は、他文化への理解と尊重の重要性、そして過去の過ちから学び、より良い未来を築くための必要性を教えています。大航海時代の経験は、今日のグローバル化された世界における多文化共生の価値と、国際的な協力の重要性を思い起こさせます。

ポルトガルの遺産と現代世界

ポルトガルの大航海時代は、現代世界に多大な遺産を残しました。経済的、文化的、政治的な観点から、この時代の影響は計り知れません。例えば、国際貿易の発展、文化的多様性の促進、そして世界各地の国々との関係構築は、今日のグローバルな社会の基盤を形成しています。また、ポルトガルの探検精神は、新たな技術やアイデアに対する開放性、そして異文化間の交流と協力の価値を反映しています。

未来への展望

ポルトガル大航海時代から得られる教訓は、現代におけるグローバルな課題に対する対応にも役立ちます。環境問題、経済格差、文化的緊張など、今日の世界が直面する多くの問題は、国際的な協力と相互理解を必要としています。ポルトガルの歴史から学ぶことは、これらの課題に対処し、より持続可能で平和な世界を目指すための指針となるでしょう。大航海時代の経験は、新しい時代の冒険への勇気と知恵を私たちに与えてくれます。

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